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客室乗務員に関する規定の比較(欧米vs日本)

最後に、日本の航空会社の客室乗務員に関する規定について、欧米との比較をまとめてみました。

 ライセンス制度は、欧米にはあり、きちんと保安要員の位置づけがされていますが、日本の客室乗務員にはありません。

乗務時間の年間制限は、

  欧米は   年間 900時間 これは、EU基準です。

  日本は  年間の制限がなく、月間100時間制限のみとなっています。

 

仕事上の裁量権について、

  欧米では、 スケジュールを勤続順に選べますし、だれでも勤務の交換ができます。また、疲労が蓄積した場合、休む事が義務付けられていて、有給休暇とは別にSick Leaveが権利としてあります。

  日本では 会社が個人個人のスケジュールを決めます。Sick Leaveという制度はありません。

また、日本では、笑顔や応対をチェックする評価制度がありますが、欧米にはありません。安全面でのチェックのみです。

 

雇用形態は、欧米では正社員採用が基本ですが、日本では、一部、契約制で採用され2~3年経ってから正社員にする航空会社もあります。

 

男女比率では、

  欧米では男性が3~4割ですが、日本の航空会社における男性客室乗務員はわずか1%未満です。

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